新規事業開発を専門に研究する社会人大学院、事業構想大学院大学は、企業・団体に対して修士課程への入学枠(推薦枠)を付与する「人材開発連携企業制度」を新設。2024年7月23日、全国に先駆けて九州旅客鉄道株式会社(JR九州)と連携協定を締結した。
事業構想大学院大学は、事業構想と構想計画を構築・実践する社会人向け大学院として、事業の根本からアイデアを発想し、事業の理想となる構想を考え、実現するためのアイデアを紡ぎ、構想計画を構築していくことを対象とした多様なカリキュラムを提供している。多彩な業界で活躍する教員・院生と議論を重ね、2年間で事業構想計画書の提出を経て、専門職学位の「事業構想修士(専門職)」(MPD:Master of Project Design)が授与される。
拠点は東京、名古屋、大阪、福岡、仙台の5校舎で、現在13期目 計703名が修了し、数多くのイノベーションとなる新事業が生み出されている。また附属研究機関である「事業構想研究所」ではプロジェクトベースでの研究が活発に実施され、既に3,000名以上が課程を修了している。
事業構想大学院大学は開学当初より「企業・団体推薦入試」を設けており、組織の人材開発の場として活用されている。このたびより中長期的な視点から、希望の企業・団体に対して審査の上「人材開発連携企業」として認定し、修士課程への入学枠(推薦枠)を付与する「人材開発連携企業制度」を新設。企業の中長期的な人材開発計画、社員・職員への動機づけ、モチベーションアップ、定着に貢献していく。今回、JR九州より賛同を得て、全国に先駆けて本制度の採用と連携協定締結に至った。
JR九州は「九州、日本、そしてアジアの元気をつくる企業グループ」を掲げて人的資本経営の強化に取り組んでおり、未来を担う次世代人材の育成に注力している。連携協定により「大学院修士課程への企業推薦枠での社員派遣」「附置研究所が実施するプロジェクト研究への参加」「各種研修事業の実施」「人材開発計画策定への支援」などを行う。社会環境が急速に変化する中、まだ見ぬ未来を構想し、新たな事業を構築・実行できる人材が必要と考え、事業構想大学院大学の教育・研究プログラムを有効に活用する。