東京大学の2019年度推薦入試最終合格者が全学部、学科合わせて100人程度の募集に対し、前年度より3人少ない66人にとどまった。推薦入試は導入以来、合格者数が減少を続けており、余った合格者枠は一般入試に振り向けられる。
東京大学によると、推薦入試で募集した11の学部、学科のうち、募集人員を合格者数が上回ったのは、教育学部と医学部医学科だけ。教育学部は5人程度の募集に対し8人、医学部医学科は3人程度の募集に対し4人の合格者を出した。医学部医学科が募集人員以上の合格者を出したのはこれが初めて。法学部は10人程度を募集し、同数の10人を合格としている。
これに対し、経済学部と文学部、農学部、薬学部、医学部健康総合科学科は募集人員の半数以下の合格者しか出さなかった。経済学部は10人程度の募集に対し1人、文学部は10人程度の募集に対し3人、農学部は10人程度の募集に対し4人、薬学部は5人程度の募集に対し1人で、2人程度を募集していた医学部健康総合科学科は合格者ゼロの結果となっている。
工学部は前年度に合格者数を大きく減らしていたが、30人程度の募集に対し22人の合格者を出し、ほぼ例年並みに戻った。このほか、教養学部は5人程度の募集に対し4人、理学部は10人程度の募集に対し9人を合格としている。