国公私立大学入試の2次試験で、周辺のホテルなど宿泊施設の料金が前の週より1割以上高くなっていることが、宿泊検索サイト運営のウイズトラベルのまとめで分かった。東京都調布市の電気通信大学周辺では前週の5倍以上に値上がりしているケースが見つかっている。

 調査は1月、全国の主要180大学周辺で営業するインターネット予約が可能なホテル、旅館7,780施設について、入試前日の1泊2日宿泊料金、宿泊プラン、予約状況を調べた。

 それによると、料金高騰が最大だったのは電気通信大学周辺で前週の542%。仙台市の東北大学が381%、仙台市の宮城教育大学が348%、青森県弘前市の弘前大学が277%、東京都府中市の東京外国語大学が274%となるなど、2倍以上に料金が上がっているところが計9校に上った。

 逆に前週に大型イベントがあった大阪府吹田市の大阪大学や福岡市の九州大学、沖縄県名護市の名桜大学周辺では、料金が下がっていた。
客室の満室率は徳島県徳島市の徳島大学と山口県山口市の山口大学周辺が97%を記録してトップに。山口県山口市の山口県立大学、京都市の同志社大学が96%、青森県弘前市の弘前大学が95%、京都市の立命館大学が94%で続く。医学部があり、周辺に宿泊施設が少ない地方国立大学で満室率が高く、京都市は訪日外国人観光客の需要と重なったことが影響したとみられる。

参考:【PR TIMES】2019年度大学入試の宿泊利用料金の傾向をリサーチ。前週比10%以上高騰、最大5倍以上になる宿泊施設も(株式会社WithTravel)

大学ジャーナルオンライン編集部

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