大学入試センターは2026年度の大学入学共通テストから出願手続きを原則として電子化することを決めた。出願や登録内容の変更等はパソコン、タブレット、スマートフォン等を使ってオンラインで行うことになる。これまで出願書類を取りまとめていた高校側の負担軽減が目的で、詳細な情報は2025年2月以降に公表する。

 大学入学テストの出願はこれまで、高校が手書きで記入した志願票など必要書類を在校生分まとめて大学入試センターに送っていたが、2026年度からは在籍校を経由せず志願者本人が大学入試センターにオンラインで出願する。

 志願者はオンラインでマイページを作成し、受験科目の登録や出願内容の変更などもマイページから行う。受験票はマイページから取得し、各自で印刷したものを試験当日に持参する。

 スケジュールは受験案内の公表が6月中旬、受験票の取得が12月中旬頃など、これまでと大きな変化がない時期に設定する。検定料の支払いはクレジットカード決済やコンビニエンスストア払い、ペイジー決済で行う。成績通知手数料を支払えば4月以降、マイページで自分の成績を閲覧することができる。

 ただし、障害などによる受験上の配慮申請はマイページから提出書類の様式を入手し、郵送で行う。インターネット環境を利用できない受験生に対しては、代替措置を講じる。

 出願の電子化は2021年、文部科学省の有識者会議が「できるだけ早期に導入すべき」と提言した。これを受け、大学入試センターが検討を急いでいた。

参考:【大学入試センター】令和8年度大学入学者選抜に係る大学入学共通テスト(令和8年1月実施)の出願手続きの電子化について(PDF)

大学ジャーナルオンライン編集部

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