キーエンス財団は日本学生支援機構の貸与型奨学金を受給している大学4年生を対象に返済総額の50%を代理返済することを決めた。10月から対象者の募集を始め、選考した学生100人程度を支援する。
キーエンス財団によると、支援対象は日本学生支援機構の貸与型奨学金第一種、第二種を受給している2025年3月卒業予定の4年制大学4年生。卒業後の進路などは問わないが、通信教育課程や夜間学部生、留学生は含まれない。2024年4月1日現在で23歳以下が条件となる。
10月1日から11月13日まで財団ホームページの応募サイトから受け付け、予備選考と自己推薦書、指導教員の推薦書などによる本選考で審査したうえ、100人程度を選ぶ。最終結果は2025年3月に本人へ通知する。代理返済額は返済総額の50%で、最大240万円となる。キーエンス財団が日本学生支援機構に対し、2025年7月以降に直接返済する。
キーエンス財団は、大阪市に本社を置く自動制御機器、計測機器メーカーのキーエンスが日本の未来を担う若者を応援する目的で2018年に設立した。月額10万円で返済不要の奨学金などを国内の大学生に支給している。