山口大学が2025年4月開設に向け準備を進めていた「ひと・まち未来共創学環」について、文部科学省に設置届出を行い受理された。2024年10月7日(月)にオンライン説明会を開催する。

 少子高齢化や過疎化、人と人とのつながりの希薄化など、地域(地方)には様々な課題がある。現在、さかんにデジタル技術を用いた地域課題の解決が行われているが、本来はその前に、ウェルビーイングの考え方を用いて適切に課題を見定める必要がある。

 山口大学が2025年4月に開設する「ひと・まち未来共創学環」はこのウェルビーイングの考え方に立ち、人間の心理・行動や地域・コミュニティに対する深い理解力及び数理的素養を含む分析力を基礎として、心の豊かさやまちの豊かさの観点から、ひとや地域の課題を見出し、その課題の解決のためにデジタル技術やAI技術などを活かすプロセスを提示でき、ひと・まち(コミュニティ)を起点とした新たな価値創出につなげることができる人材を養成する。

 「ひと・まち未来共創学環」は教育学部、経済学部、国際総合科学部、人文学部といった複数学部の専門科目を受講できる「学部等連係課程」という制度を活用した学部相当の教育課程で、2年次以降は「ひと・まち共創心理系プログラム」と「ひと・まち共創社会系プログラム」に分かれ、心理系(心理学、行動科学等)と社会系(経済学・経営学、社会学等)の専門科目を深く学ぶ。

 また、1年次から地域課題を意識した学びを行い、3年次は1年かけて実際の地域課題の発見・解決に活かす実践的な学修を行い、4年次で卒業研究としてまとめる。こうした分野横断型、課題解決型のプログラムを実現するために、チューターによるきめ細やかな学修指導を行う。

 「ひと・まち未来共創学環」の募集定員は40名。2024年10月7日(月)17:00~18:00にオンライン説明会を実施する。入試情報の詳細は山口大学入学者選抜要項等を確認のこと。

参考:【山口大学】ひと・まち未来共創学環

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