高等教育評価機関クアクアレリ・シモンズ社(QS※)は、2019年版科目別QS世界大学ランキングを発表した。

 2019年版科目別QS世界大学ランキングは、78ヶ国・1,200校以上の大学を対象に、48科目・5学問領域について順位付けしたもの。125万件以上の学術調査に回答した83,000人以上の学術関係者の評価、199,123件の雇用主調査に回答した42,000社以上の雇用主の評価、2,200万件の学術論文を基に約1億500千万件の引用が蓄積されているエルゼビア社Scopusデータベースからの調査結果をもとに作成された。

 2019年版では、日本の48大学・395科目がランクイン。2018年と比べ126科目がランクダウンし、71科目がランクアップした。トップ20位入りした日本の学部数は20学部で世界10位。1位はアメリカの410学部、2位はイギリスの196学部だった。アジア地域で見ると、中国・香港に抜かれ、シンガポールに次ぐアジア2位からアジア4位へとランクダウンした。

 また、日本の大学が科目別トップ10位にランクインしたのは3科目。東京大学の現代語学(Modern Languages)の8位、物理学・天文学( Physics & Astronomy)の10位、東京医科歯科大学の歯科学(Dentistry)の10位だった。東京大学は48科目中40科目がランクインし、アジアのベスト総合大学の一角を維持するも、25科目が2018年よりダウン、アップしたのは7科目のみだった。

※QSは、2004年から毎年、世界大学ランキング(QS World University Rankings)を発表しており、大学評価に最も広く活用されている。2018年度は、科目別世界大学ランキングで3,700万件以上、世界大学ランキングでは7,300万件以上のアクセスがあった。

参考:【QS Quacquarelli Symonds】QS World University Rankings by Subject

大学ジャーナルオンライン編集部

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