2024年10月22日、福知山公立大学(京都府福知山市)は、2024年度の高等学校DX加速化推進事業(DXハイスクール)に採択されている京都府立福知山高等学校と包括的な高大連携に関する協定を締結を行った。この協定は、学校教育の振興及び人材育成並びに地域社会の発展に寄与することを目的としている。

 福知山公立大学は、情報学部と地域経営学部の2学部を設置。さらに2024年度に大学院地域情報学研究科が開設され、2026年度の教職課程(情報・数学)設置に向けて準備を進めている。一方、福知山高等学校は府立の併設型中高一貫で、国公立大学に100名程度合格者を出すなど地域を代表する進学校。2024年度にDXハイスクールに採択され、情報や数学等の学びを強化していく必要が出ている。この両者の背景が合致し、今回の協定につながった。

 DXハイスクールは、2024年度に全国で1010高校が採択され、1校あたり1000万円が補助されている。文部科学省は、2025年度も継続校に加えて新規250校を採択、補助していく予算要求を発表している。採択校には、情報Ⅱや数学Ⅱ・B、数学Ⅲ・C等の履修推進、情報・数学等を重視した学科への転換やコースの設置、デジタルを活用した文理横断的・探究的な学びの実施などが求められており、情報系学部を持つ大学との高大連携協定が増えていくと予測される。

参考:【福知山公立大学】京都府立福知山高等学校との包括的な高大連携に関する協定を締結しました
【文部科学省】「令和6年度高等学校DX加速化推進事業(DXハイスクール)」の採択校をお知らせします。(PDF)

福知山公立大学

実践的な学びを通じて身につけた課題解決能力で地域に貢献する

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