環境省の「第12回グッドライフアワード」において、龍谷大学政策学部洲本プロジェクトの活動が「環境大臣賞 学校部門」を受賞した。

 「グッドライフアワード」では、環境にやさしい社会の実現を目指し、日本各地で行われている「環境と社会によい暮らし」に関連する活動や取り組みを募集し、紹介・表彰を行っている。

 今回受賞した政策学部洲本プロジェクトは、2013年から兵庫県洲本市の市役所や地元企業、地域住民と大学生らが連携して行っており、11年間にわたり継続している。これまで、千草竹原に小水力発電システム(蓄電量3kWh)を導入、五色町鮎原塔下にある塔下新池に「塔下新池ため池ソーラー発電所」(出力50kW)、中川原町の三木田大池に「龍谷フロートソーラーパーク洲本」(出力1,500kW)を設置。政策学部教員らが設立したPS洲本株式会社がフロートソーラー発電所2ヶ所を運営し、売電利益は放置竹林問題の解決や地域の古民家改修、過疎化が進む集落の再生など、地域課題の解決やローカルビジネスの創出にむけた費用として活用されている。

 受賞に際して「①既存の水路を活用した小水力発電システムの構築、農業用ため池を活用したフロートソーラー発電所とその売電利益による地域再生活動」「②小規模集落における空き家の改修や地域の拠点施設の整備、放置竹林の課題解決に向けた取り組み」「③農業との共存を図りながら、河川や農業用ため池などの地域資源を発電に活用し、地域貢献型再生可能エネルギー事業を創出」「④洲本市内のさまざまな場所で大学生ができる活動を積極的に展開」以上4つの大学と地域が連携した活動が高く評価された。

 11年間に渡る龍谷大学と洲本市の取り組みを通じ、洲本市に関わった学生の中には、卒業後も通い続け、地域住民と交流を深めている人や、地域の担い手になる覚悟を決めて移住した卒業生もいるという。今後も龍谷大学では、持続可能な社会の実現にむけて、洲本市との域学連携を推進していく。

参考:【龍谷大学】龍谷大学政策学部洲本プロジェクトが、環境省第12回グッドライフアワード「環境大臣賞 学校部門」を受賞 

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