株式会社リクルートが提供する進路情報メディア『スタディサプリ進路』は、スタディサプリ編集部の高校生エディターと公式LINE登録者を対象に“クリスマスプレゼント”についてアンケートを実施した。
『スタディサプリ進路』では、2022年から継続して「物価や為替などの経済状況が与えるクリスマスプレゼントへの影響」を調査している。(有効回答数:全国高校生男女697人、高校生の子どものいる男女310人)
2024年は「大きく影響あり18.3%」「影響あり39.6%」の合計が2023年(大きく影響あり19.7%、影響あり31.9%)よりも6.3ポイント増加した。2023年は物価上昇などに少し慣れてしまっていたものの、2024年はさらに厳しくなったことを敏感に捉えた結果と考えられる。一方で、「大きく影響あり」「影響あり」と回答した人に、クリスマス全体予算の増減を聞くと78.1%の人が「変えない」と回答。これまでと同じ金額を守りつつもやりくりで何とかする姿勢がうかがえる。
保護者に「子どもにクリスマスプレゼントを渡すのはいつまでか」聞くと、1位は「高校3年生まで22.9%」で高校卒業が一つの区切りに。2位には「18歳で成人するまで19.0%」がランクインし、2022年4月から引き下げられた成人年齢も保護者は意識していることが分かった。また、2023年、実際に高校生がもらったプレゼントの金額を聞くと平均「8,495円」で2021年水準までダウンした。クリスマスの全体予算が変わらない中、食品などの値上がりでプレゼント代が圧迫されているのかもしれない。
高校生側も「世の中の景気は自分のクリスマスプレゼントに影響すると思うか」という質問に対し、6割以上がYESと回答。「値上がりをしているので、あまり高価のものは頼めないと思っている」、「賃金上昇の幅と物価上昇幅があまりにかけ離れていて、物価が高すぎてプレゼントどころではない」「景気が悪いと経済も回らないし、保護者のお財布がスカスカだと子どもに渡るお金も少ない…」のように、家計の厳しさをおもんぱかる様子がうかがえた。
一方で、「自分の頑張りや良い態度が、クリスマスプレゼント・クリスマスの過ごし方に良い影響を与えてくれると思うか」を尋ねたところ、半数以上(51.2%)がYESと回答。大人の事情を冷静に認識しつつも、クリスマスへの小さな期待も忘れない。高校生世代ならではの様子が浮き彫りになる結果となった。