酪農学園大学(北海道江別市)獣医学群獣医学類がヨーロッパ獣医学教育機関協会(EAEVE)の認証を取得した。北海道大学と帯広畜産大学、山口大学と鹿児島大学の各共同獣医学課程に次ぐ取得で、私立大学、1校単独取得は日本初となる。
酪農学園大学によると、ヨーロッパ獣医学教育機関協会は1998年、EU(欧州連合)内の獣医師向け学習プログラムの最低基準標準化を進める目的で、欧州の獣医師養成機関の学長、学部長らで設立された。欧州に限らず、国際的な教育水準にある世界の獣医師養成機関に認証を付与している。
酪農学園大学は認証取得に向け、2016年度から動物に携わる前にモデルやシミュレーターで事前訓練ができるスキルスラボを整備するとともに、動物医療センターを改修するなどして教育の質向上に力を入れてきた。さらに、多様な動物種の臨床症例数確保にも努めてきた。
こうした努力が今回の認証取得につながったわけで、岩野英知学長は「多くの教職員が学生の声に耳を傾けながら、努力してきた結果が出た。今後も教育改善を続け、国際的な獣医師を輩出していきたい」とのコメントを発表した。