滋賀大学では、データサイエンス学部の入学前教育において、atama plus株式会社のAI教材「atama+(アタマプラス)」を活用することを決定した。対象は、総合型選抜入試の2025年度入学生。学部が指定する数学の単元を学習することで、入学後の学びに不可欠な基礎学力の習得を目指す。
滋賀大学は、データから新たな価値を創造できる人材育成をめざし、2017年4月に全国で初めてのデータサイエンス学部を開設。「データサイエンスは必ずしも理系に偏った分野ではない」として、文系学生でも受験しやすい選抜方式をとっている。
2025年度入試からは、一般選抜の入学定員を70名から110名に(前期日程70名、後期日程40名)に増やし、後期日程には大学入学共通テストで課される教科が国語、数学、外国語の3教科のみで受験できる面接型試験(定員10名)を新設している。
また、総合型選抜の入学定員も30名から40名へと拡大し、総合型選抜Ⅰ(オンライン講座受講型)に20名の女子枠を新設した。総合型選抜Ⅰ(オンライン講座受講型)では大学入学共通テストを課さず、第1次選考(書類選考、総合問題、取得資格)と第2次選考(面接)で選抜。女子枠での第1次選考における書類選考では、学習意欲の指標として調査書の「全体の学習成績の状況」を得点化して利用するため、女子学生は、高校での学びの状況に合わせて一般枠か女子枠を選択できるようにした。
しかしこの選抜方式ではデータサイエンスの学びに欠かせない数学の基礎能力を試験で測ることができないため、基礎的な数学の知識の獲得に関しては、入学前教育で担保する必要がある。AI教材「atama+」は一人ひとりの理解度に合わせて個別に最適なカリキュラムを作成するため、これに最適な教材ということで、導入に至った。
対象となるデータサイエンス学部の総合型選抜入試の2025年度入学生は、約3ヶ月にわたって学部が指定した数学の単元をatama+で自立的に学習する。理解度に応じてレコメンドされる講義動画や演習問題などに取り組むことで、学部の学びに必要な基礎学力の習得を目指す。
参考:【atama plus株式会社】滋賀大学の入学前教育にて、AI教材「atama+」の活用が決定~データサイエンスの学びに必要となる数学の学力向上を目指して~