2025年1月18、19日に迫った令和7年度大学入学共通テストを前に、大学入試センターは注意点をまとめた縦型ショート動画を作成し、YouTubeで公開を始めた。2022年度からの新課程に対応し、教科新設や科目再編で変更点が多くなっているためで、受験生向け動画の公開はこれが初めて。
大学入試センターによると、公開されたショート動画は「親心」「雑談」「頭の中」の計3本で、いずれも1分程度の長さ。「親心」は受験会場に向かう受験生と母親の会話を通じてスマートウォッチを試験中に装着してはいけないことを説明している。「雑談」は高校の教室で女生徒がする雑談を通じ、鉛筆や消しゴムに指定があること、「頭の中」は電車内での受験生と謎の声との会話を通じ、地歴公民と理科の回答用紙に裏面があることを紹介している。
大学入学共通テストは大学入試センター試験から変わって今回が5回目。これまでの6教科30科目から7教科21科目になり、データ活用やプログラミングを盛り込む「情報」が加わった。国語は試験時間が10分増えて90分になり、配点も近代以降の文章110点、古文、漢文各45点に変更される。数学②も試験時間が10分増えて70分になる。
ショート動画の公開はこうした変更点が各所にある中、受験生に受験案内の確認など注意を促す目的で実施した。大学入試センターは動画投稿の有効性について検証するため、投稿した各動画に関してアンケートの協力を呼び掛けている。