静岡県内に4キャンパスを有する「常葉(とこは)大学」は、浜松キャンパスの移転を検討する中で、浜松駅南の旧小学校跡地(浜松市中央区寺島町 450番1)について、浜松市と市有財産売買契約を締結し、2028年4月の浜松キャンパス移転に向けて動き出した。

 移転先となる浜松駅南の旧小学校跡地は、JR浜松駅から徒歩約7分の立地にあり、2021年3月に浜松都市計画の都市再開発エリアに加わった地域。河合楽器製作所の本社にほど近い、学生にとって通いやすい場所となっている。

 常葉大学は、2013年度に「常葉学園大学」「浜松大学」「富士常葉大学」の3大学を統合し、「常葉学園大学」を名称変更するかたちで開学した。教育学部を中心に10学部19学科を設置しており、浜松キャンパスには、健康プロデュース学部、保健医療学部、経営学部(静岡草薙キャンパスと浜松キャンパスの選択制)の3学部を設置している。

 統合開学にあわせて、当時メインキャンパスだった静岡瀬名キャンパスに加えて、JR静岡駅から徒歩15分の立地にある水落(みずおち)キャンパスを新設。2018年度には、JR草薙駅(静岡市)徒歩4分の静岡草薙キャンパスをメインキャンパスとして新設し、現在の4キャンパス体制となっている。

 移転先となる浜松駅南の新キャンパスは2024年10月から校舎建築に向けた設計を開始しており、校舎の施工は2026年2月からを予定。2028年4月の新キャンパス開設を目指して移転の準備を進めていくという。新キャンパスが開設されれば、静岡県内だけでなく愛知県の東三河地区からも通いやすいキャンパスとなる。

参考:【常葉大学】常葉大学浜松キャンパス用地の売買契約締結について(PDF)

常葉大学

静岡県内最大の総合大学で、人や情報の交流を通して静岡の発展貢献を志す次代のリーダーを育成

常葉大学は、4つのキャンパス、10学部19学科の幅広い学びが広がる静岡県内最大の私立総合大学。「知徳兼備」「未来志向」「地域貢献」の3つの教育理念を掲げ、専門知識の習得はもちろん、豊かな人間性をはぐくみ、地域の担い手となる有為な人材を育成します。「主役は学生」[…]

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