鹿児島純心女子短期大学を運営する学校法人鹿児島女子学園は理事会を開き、18歳人口の減少や若者の短大離れで大幅な定員割れが続いたことから、2026年度以降の学生募集を停止することを決めた。短大の設置学科は、生活学科の3専攻(生活学、こども学、食物栄養)と英語科。
同短大は1960年の開学で、鹿児島純心女子学園のルーツがカナダのホーリーネームズ修道会にあることから、カトリック精神に基づく人格教育を行い有為な人材育成を行ってきた。これまで65年にわたり1万8,000人を超える卒業生を世に送り出している。
短大キャンパスは、JR鹿児島中央駅から1駅3分の郡元(こおりもと)駅から徒歩10分、鹿児島市電「純心学園前駅」からは徒歩15分という好立地にある。同学園の鹿児島純心大学は、県内の薩摩川内(さつませんだい)市にあり、川内駅からバス10分と、短大とは離れている。2022年度までは女子大学であったが共学化し、現在は人間教育学部(入学定員85名)と看護栄養学部(入学定員85名)の2学部を設置している。2027年4月にデジタル分野の新学科(入学定員40名)を設置構想しており、短大の校舎もキャンパスとして活用する計画。
同短大が募集停止すると、鹿児島県内の短大は3校となる。鹿児島市内には、公立の鹿児島県立短期大学(文学科、生活科学科、商経学科、第二部商経学科)と、私立の鹿児島女子短期大学(児童教育学科、生活科学科、教養学科)が、霧島市には、第一幼児教育短期大学(幼児教育科)がある。