名古屋女子大学を運営する学校法人越原学園は理事会を開き、2025年度から男女共学化して名称変更する名古屋葵大学の医療科学部作業療法学科(入学定員30名)を、2026年度から募集停止することを決めた。同じ医療科学部の理学療法学科(入学定員50名)は今後も募集を継続する。

 医療科学部は2022年度に設置された新しい学部で、理学療法学科に比べ、作業療法学科は充足率が低く学生募集で苦戦が続いていた。理学療法士の男女比はおよそ6:4(日本理学療法士協会データ)、作業療法士の男女比はおよそ4:6(日本作業療法士協会データ)となっており、2025年度から男女共学化することで改善される可能性も考えられたが、作業療法学科については今後も学生確保が厳しいと判断したようだ。

 2025年度募集における、愛知県内の理学療法士養成学科の昼間部入学定員は915名(日本理学療法士協会データ)、作業療法士養成学科の昼間部入学定員は470名(日本作業療法士協会データ)と作業療法士の入学定員は理学療法士の約半分になっている。同県内のリハビリテーション系学科を設置する大学は10校あり、このうち理学療法士養成学科を設置し、作業療法士養成学科を設置していない大学は、愛知淑徳大学、名古屋学院大学、豊橋創造大学の3校ある。2026年度からは名古屋葵大学が加わることになる。

参考:【名古屋女子大学】名古屋葵大学医療科学部作業療法学科の学生募集停止について

大学ジャーナルオンライン編集部

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