中京学院大学は、短期大学開学60周年記念事業として、岐阜県の中津川市と瑞浪市にあるキャンパスを一元化し、岐阜県多治見市への移転を決めた。2025年2月21日、多治見市の高木貴行市長と安達幸成理事長が合意書を締結した。2025年の夏までに最終合意し、2027年4月の新キャンパス開設を目指す。

 経営学部(入学定員150名)のある中津川キャンパスは、JR名古屋駅から中央本線の快速でJR中津川駅まで約70分、中津川駅からバスで約17分の立地。看護学部(入学定員80名)、短期大学部保育科(入学定員70名)のある瑞浪キャンパスは、JR名古屋駅から中央本線の快速でJR瑞浪駅まで約47分、瑞浪駅からバスで約5分の立地。

 一元化する多治見市のキャンパスは、JR名古屋駅から中央本線の快速でJR多治見駅まで約35分、多治見駅からバスで約10分ほどになると予測される立地。2026年3月末に閉校を予定している多治見市立笠原中学校の校舎をリノベーションし、一部新設して利用する予定。

 名古屋駅から考えると10分~40分程度の通学時間が短縮され、通学圏人口は拡大することになる。大学HP掲載情報によると、現在、入学者の岐阜県出身比率は約4割、愛知県出身比率は1割弱となっている。

 移転の合意書では、大学の施設等の建設及び改修に関わる事業費の負担は、中京学院大学となっている。18歳人口が大きく減少し、学生募集環境が厳しさを増す中では、大きなチャレンジになると考えられるが、学生ひとり一人の可能性を引き出す人材を育成し、地域社会とともに歩み、貢献することを目指すとしている。

参考:【中京学院大学】開学60周年記念事業 キャンパス一元化多治見市移転に向けた合意締結について
【岐阜県多治見市】大学移転協議に関する基本合意~中京学院大学が多治見市へキャンパス一元化移転~

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