株式会社学情は、2020年3月卒業予定の全国大学3年生、大学院1年生を対象に、就職人気企業ランキング調査を実施。その調査結果を発表した。

 調査によると、 2020年卒就職人気企業ランキング第1位は伊藤忠商事(総合商社)、第2位は味の素(食品)、第3位はJTBグループ(旅行・ホテル・ブライダル)、第4位はオリエンタルランド(レジャー・アミューズメント)、第5位はANA(運輸)だった。1位の伊藤忠商事は6年ぶりの首位奪還。朝型勤務などの働き方改革を積極的に取り組んでいる企業という印象が強く、テレビCM・ 新聞広告などの広報戦略が功を奏した。

 1位の伊藤忠商事を筆頭に総合商社の人気が高く、丸紅、三菱商事、住友商事、三井物産、双日、豊田通商の7大商社がそろって順位を上げている。中でも丸紅は7位となり、前回の163位から大きく順位を上げた。一方、これまで4年連続1位だったANA(全日本空輸)は5位にランクダウン。JAL(日本航空)19位とともに、乗務員の飲酒問題などのイメージダウンが影響したと思われる。また食品業界の人気は依然として高く、2位の味の素を筆頭に、トップ100の中に20社が入った。

 そのほか、東京都(41位)、大阪府(80位)、京都府(88位)、福岡県(94位)、埼玉県(152位)、愛知県(154位)、神奈川県(190位)と地方自治体の躍進が目立った。働き方を重視する学生の志向性に加え、民間企業のスケジュールが事実上早まったことが、公務員試験 との併願を可能にし、票を集めたと考えられる。有効回答9,482名。

参考:【株式会社学情】2020年卒 就職人気企業ランキング【速報】(PDF)

大学ジャーナルオンライン編集部

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