東京家政大学は150周年を迎えるにあたり策定した「東京家政大学ビジョン150」に基づき、2026年4月より現在の6学部13学科を再編し、新たな教育組織を設置することを発表した。これに伴い、家政学部の環境共生学科と短期大学部は2026年度以降の学生募集を停止する。

 同大学によると、家政学部は2026年4月より「共創デザイン学部」に名称変更。服飾美術学科(入学定員175名)と造形表現学科(同120名)の2学科とする。服飾美術学科は、3年次から卒業後の進路に対応した「服飾サイエンスコース」「服飾ビジネスコース」「服飾文化造形コース」を新設する。造形表現学科は、「身につく能力」ごとに科目を配置した履修モデル群“スタディーズ”によるユニット型教育を行う。

 また、人文学部 心理カウンセリング学科は入学定員95名から120名に増員を構想し、3年次から「マネジメントコース」「心理支援コース」「学校保健コース」を選択する。今の時代に必要とされている「こころ」のスペシャリストを育てる学びを強化するためのリニューアルとしている。

 さらに、新たな学部横断的な学びを行う教育組織として「学環」を設置構想し、社会デザイン学環(募集人員25名)、文化情報学環(入学定員25名)を募集する。少人数教育で、デジタルスキルを身に付け、社会と連携した実践的な学びを行うとしている。

 なお、2026年度以降の学生募集を停止する、家政学部環境共生学科(入学定員75名)は、SDGs をはじめとする環境教育のニーズの高まりを受け、全学的な環境教育への転換を行うとしている。同じく募集停止する短期大学部の保育科(入学定員120名)と栄養科(同80名)は、開学以来培ってきた教育の経験並びに成果を今後、東京家政大学において積極的に活かしていくとしている。

参考:【東京家政大学】令和8年度 東京家政大学の教育改革について(PDF)
【東京家政大学短期大学部】令和8年度以降の東京家政大学短期大学部 保育科・栄養科における学生募集停止のお知らせ(PDF)

大学ジャーナルオンライン編集部

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