2025年3月14日、学校法人佐久学園は、佐久大学信州短期大学部(長野県佐久市)の学生募集を2026年度より停止することを発表した。設置しているのは、福祉学科の1学科で、介護福祉専攻(入学定員25名)と子ども福祉専攻(入学定員25名)の2専攻がある。
佐久大学信州短期大学部は、1988年4月に信州短期大学として開学。福祉学科を設置し、介護福祉士、保育士、福祉ビジネス分野で地域に根差した教育を行っており、これまでに5000名を超える卒業生を輩出し、多くの卒業生が多方面で活躍している。
しかし近年の急速な少子化や4年制大学志向の高まりが影響し、入学定員の未充足が続いていることから、今後について慎重に検討を重ね、長期的な学生確保は困難と判断した。今後は、短期大学部の学びを活かし、4年制の「共生社会の構築に寄与できる佐久大学」として地域に必要とされる幅広い人材の育成を目指す。
長野県は、大きく4つの地域区分がある。長野市・千曲市などを中心とする「北信」エリア、上田市・佐久市などを中心とする「東信」エリア、松本市・安曇野市などを中心とする「中信」エリア、飯田市・伊那市などを中心とする「南信」エリアの4区分。
介護福祉士養成施設(専門学校・大学校含む)は、長野県内に7校あり、「北信」1校、「東信」1校、「中信」3校、「南信」2校となっており、佐久大学信州短期大学部が募集停止すると、「東信」エリアに介護福祉士養成施設はなくなる。
保育士養成施設(専門学校・大学校含む)は、長野県内に9校あり、「北信」3校、「東信」2校、「中信」1校、「南信」3校となっており、佐久大学信州短期大学部が募集停止すると、「東信」エリアの保育士養成施設は上田女子短期大学の1校のみとなる。
長野県内には現在8校の短期大学があり、いずれも地元企業への高い就職率に定評があるが、社会情勢の変化により県内の短期大学は、2025年度よりすべてが共学となった。
2023年4月に飯田女子短期大学(現・飯田短期大学)、2024年4月に長野女子短期大学(現・長野短期大学)が共学化。2025年4月からは、上田女子短期大学が共学化し上田短期大学に。同じく2025年4月から、清泉女学院大学短期大学部は、清泉大学短期大学部に名称変更して共学化。佐久大学信州短期大学部の募集停止により、2026年度以降県内の短期大学は7校で、「北信」2短大、「東信」1短大、「中信」2短大、「南信」2短大となる。