2025年3月21日、学校法人藍野大学は、藍野大学短期大学部の移転先である大阪阿倍野キャンパスで、新校舎竣工を記念し竣工式を行った。看護・保健系学科を設置する藍野大学短期大学部は、2025年4月より、大阪茨木キャンパスと大阪富田林キャンパスを統合し、大阪阿倍野キャンパスの新校舎へ移転する。キャンパス内には、同じ学校法人の明浄学院高校があり、同一キャンパス内における高大接続一貫教育により、学生の主体性を育む環境を提供し、日本の看護教育の新たなモデルケースとなることを目指す。

 学校法人藍野大学(大阪府茨木市)は、藍野大学短期大学部・明浄学院高校の教育環境の充実および大阪阿倍野に看護・保健系人材養成拠点を形成すべく、大阪阿倍野キャンパス総合整備計画を進めてきた。第一期計画として、明浄学院高校新校舎及びアリーナを建設し、2024年3月に完成。そして、第二期計画である藍野大学短期大学部の新校舎が2025年3月に完成した。2025年4月から新たな教育研究拠点としての歩みを開始する。

 移転先の大阪阿倍野キャンパスは、通学に4線4駅が使用できる好立地キャンパス。大阪メトロ谷町線「文の里」駅から徒歩5分、大阪メトロ御堂筋線「昭和町」駅から徒歩7分、JR阪和線「美章園」駅から徒歩7分。近鉄南大阪線「北田辺」駅から徒歩14分となっている。

 藍野大学短期大学部では「AINOナース・アイランド(Nurse Island)」構想を掲げ、「高大接続を基盤とした一貫教育の推進」「地域社会との連携による健康・福祉の向上」「医療系従事者との連携強化と看護教育の質向上」を使命と目標に、年間180名規模の看護師を阿倍野の地から全国へ輩出することを目指している。

 2025年4月から、藍野大学短期大学部は、看護学科2年課程(入学定員130名)、看護学科3年課程(入学定員60名)、および保健師養成学科の専攻科(入学定員40名)が設置され、2024年度までの入学定員からは、2年課程の第一看護学科で30名増、3年課程の第二看護学科で20名減、専攻科は定員変更なしとなっている。

 明浄学院高校には、大阪府で唯一となる准看護師の資格取得できる衛生看護学科(募集人員120名)に加え、普通科の総合キャリアコース(同120名)と看護メディカルコース(同80名)がある。高大接続による看護教育の一貫性を強化し、衛生看護学科からの5年一貫教育、普通科の看護メディカルコースなどからの6年および7年一貫という、全国的にも類を見ない看護教育課程を実現する。また、高大接続型の連続的なカリキュラムにより、教育の質保証を支えるとともに、高校から短期大学および大学、さらには卒後リカレント・リメディアルな実践的看護教育へのシームレスな移行を可能にするとしている。

参考:【藍野大学短期大学部】新校舎<竣工式>挙行(大阪阿倍野キャンパス)

藍野大学短期大学部

大学ジャーナルオンライン編集部

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