2025年3月28日、東洋大学は入試プレス発表会を実施し、2025年度入試の結果報告と、2026年度入試の方向性について発表した。

 2025年度入試で大きな話題となった「学校推薦入試 基礎学力テスト型」の結果は、募集人員578名に対して、志願者19610名、合格者4194名で、実質倍率は4.68倍だった。

 倍率はキャンパス別・昼夜間によって大きく異なり、白山キャンパス7学部(東京都文京区)5.80倍、赤羽台キャンパス3学部(東京都北区)3.37倍、川越キャンパス2学部(埼玉県川越市)2.58倍、朝霞キャンパス2学部(埼玉県朝霞市)3.41倍、第2部イブニングコース(東京都文京区)1.45倍と報告された。

 また、実質倍率は学科によって大きく異なり、最大は国際学部グローバル・イノベーション学科の12.93倍、最少は第2部・イブニングコース 文学部東洋思想文化学科の1.14倍という結果だった。第一志望比率も約3割と一般選抜より高く、入学者は募集人員よりもかなり多くなったようだ。

 2026年度入試における「基礎学力テスト型」の入試については、大学入学者選抜協議会での議論を踏まえ検討中ということだが、方向性もあわせて発表された。変更点としては大きく3点ある。

 1点目は、学校推薦型選抜から総合型選抜への変更。2025年度入試は学校推薦型選抜だったため学校長の推薦書が必要だったが、総合型選抜になるので推薦書が必要なくなる。推薦書が間に合わない生徒もいたため、2026年度入試はこれに配慮した形。

 2点目は、国語または数学・英語の基礎学力テストに調査書等の提出書類やその他の評価方法を組み合わせて実施する点。詳細は発表されていないが「その他の評価方法を組み合わせて」となっているところが前年度と異なる。

 3点目は、試験会場。2025年度入試の試験会場は東洋大学のキャンパスを含む東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県のみで設置されたが、2026年度入試では全国に試験会場を設定し、一都三県以外では、札幌、仙台、郡山、水戸、宇都宮、高崎、新潟、金沢、長野、静岡、名古屋、大阪、広島、福岡にも会場を設けるとしている。

 試験日は、2025年11月30日(日)で、前年度と大きな変化はない。出願は2025年11月上旬から開始され、合格発表は2025年12月中旬となる予定。入学手続きも前年同様で2次まであり、1次手続きは2025年12月下旬、2次(最終)手続きは2026年2月下旬となる予定。

 詳細については、2025年6月頃の発表予定。

大学ジャーナルオンライン編集部

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