文部科学省は新型コロナウイルス感染拡大で高校の臨時休校が実施され、スポーツ大会や資格・検定試験が延期、規模縮小されているのを受け、総合型選抜(旧 AO入試)や学校推薦入試(旧 推薦入試)でオンライン面接など工夫を凝らした選抜方法を取り入れるよう求める文書を全国の国公私立大学に送った。

 文科省によると、文書は高等教育局の伯井美徳局長名。入試の選抜方法では、ICT技術を活用したオンラインによる個別面接、プレゼンテーション、大学の授業へのオンライン参加によるレポート提出、実技動画の提出など、新型コロナの感染拡大を防止しながら、受験生の能力を把握できる選抜方法を実施するよう呼びかけた。

 臨時休業の影響を考慮し、調査書で出席日数や特別活動の記載が少ないことなどを理由に不利な取り扱いをしないよう求めたほか、スポーツ大会や資格・検定試験の参加できなかったことにも十分な配慮を要請している。

 今後、新型コロナの感染が拡大し、募集方法を変更する場合は、早期に決定、公表するとともに、受験生への影響を十分に考慮するよう求めた。帰国子女入試や社会人入試についても、同様の対応を取るよう呼びかけている。

参考:【文部科学省】令和3年度大学入学者選抜(総合型選抜・学校推薦型選抜)における配慮事項について(新規)(PDF)

大学ジャーナルオンライン編集部

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