2025年3月29日、順天中学校・高等学校(東京都北区)は北里大学の系列校となる協定を締結し、2026年4月1日付で校名を「北里大学附属順天中学校・高等学校(略称:北里順天)」に変更し、2026年度大学入学者から北里大学への内部進学制度も開始する。学校法人北里研究所と学校法人順天学園は2028年4月1日付で法人合併を目指しており、今回の系列校化、内部進学制度の発足はその準備にあたる。合併後の存続法⼈は学校法⼈北⾥研究所となり、学校法⼈順天学園が設置する順天中学校、順天⾼等学校(東京都北区)は学校法⼈北⾥研究所が設置する学校として存続する予定。
順天中学校・高等学校が北里大学の系列校となることにより、中学校・高等学校から大学・大学院まで一貫した教育環境を提供する。生徒・学生が将来を見据えながら選択できる進路の幅を広げるとともに、長期的な視点に立って優れた人材を育成・輩出することを目指す。また、系列校化により一貫した特色ある教育活動を展開し、生徒・学生の多様なニーズに応える教育を実現する。両法人の教職員が持つ知識や経験、施設・設備などのあらゆるリソースを共有することにより、より良い教育環境を構築する。
順天中学校・高等学校は、東京メトロ南北線、JR京浜東北線、東京さくらトラム(都電荒川線)の3線「王子駅」から徒歩3分の立地にあり、中学校は2025年度の入学定員120名(男女)、高等学校は普通科(理数選抜類型、英語選抜類型、特進選抜類型)計90名(男女)の伝統校。北里大学は、東京都・神奈川県・青森県・新潟県に4キャンパスを有する「生命科学の総合大学」。薬学部、獣医学部、医学部、海洋生命科学部、看護学部、理学部、医療衛生学部、未来工学部、健康科学部の9学部18学科を設置し、2025年度の入学定員は1924名。
2026年4月より、大学の系列校・系属校となる高校は他にも多くある。明治大学は日本学園中学校・高等学校を系列校化し、男女共学の明治大学付属世田谷中学校・高等学校とする。2029年度から卒業生のおよそ7割以上を「推薦入学」で進学させる体制を目指す。また、同じく2026年4月より、山口県立大学は県立周防大島高等学校を附属校とし高大7年間の一貫教育を行い「附属高校枠」を設定する。京都府立大学は府立農芸高等学校と府立北桑田高等学校を系属校化し、「系属校枠」を新設して優先的に入学させるとしている。
参考:【北里大学】2026年4月より「北里大学附属順天中学校・高等学校」へ 学校法⼈北里研究所と学校法⼈順天学園 系列校化に関する協定を締結