英教育専門誌のタイムズ・ハイヤー・エデュケーション(THE)がベネッセグループの協力を得てまとめた「THE日本大学ランキング2025」で、秋田県が設立した公立大学の国際教養大学が国際性でトップ、教育充実度で2位、総合で10位に入った。
国際教養大学によると、THE日本大学ランキングはTHEが2017年から毎年発表しているもので、日本の大学を国際性、教育充実度、教育成果、教育リソースの4部門で評価し、総合および部門別に大学を順位付けしている。2025年は国内の257大学が順位付けの対象になった。
国際教養大学は国際性で前回の12位から大きくランクを上げた。教育充実度は2位、教育成果は19位、教育リソースは68位。国際性の高い評価から総合で10位と2020年以来の上位10傑に入っている。国際教養大学は英語の少人数授業や独自の交換留学生制度が生む多文化共生キャンパスという特徴が高く評価されたとみている。
ベネッセコーポレーションによると、総合の1位は5回連続で東北大学。2つ順位を上げた東京工業大学が2位、東京大学が3位、京都大学が4位となった。国際性以外の部門別ランキングは、教育充実度で国際基督教大学、教育成果で京都大学、教育リソースで東京医科歯科大学がトップに選ばれている。
タイムズ・ハイヤー・エデュケーションのCGAOを務めるPhil Baty氏は今回のランキングについて「ここ数年の困難を経て、国立大学や、もともと派遣留学生の割合が高い大学が、ようやくコロナ禍前の留学生派遣数に戻りつつあるのは心強いことです。特に注目すべきは、これらの大学の一つである国際教養大学が、2020年以来トップ10に返り咲いたことです」とコメントしている。
<THE 日本大学ランキング2025【総合順位】>
1位 東北大学
2位 東京工業大学
3位 東京大学
4位 京都大学
5位 九州大学
6位 大阪大学
7位 名古屋大学
8位 北海道大学
9位 筑波大学
10位 国際教養大学
参考:
【国際教養大学】「THE日本大学ランキング2025」で国際性1位、教育充実度2位、総合10位にランクイン
【ベネッセコーポレーション】「THE日本大学ランキング2025」発表(PDF)