短期大学開設以来、55年ぶりの新種の大学となる専門職大学と専門職短大制度が、4月からスタートする。開学が認められたのは、東京都の国際ファッション専門職大学など3校で、実践力を併せ持つ質の高い職業人を養成する。
文部科学省によると、開学するのは高知リハビリテーション専門職大学のリハビリテーション学部のほか、東京都と大阪府、愛知県にキャンパスを置く国際ファッション専門職大学の国際ファッション学部、東京都のヤマザキ動物看護専門職短大の動物トータルケア学科。
専門職大学は質の高い職業人の養成を目指し、特定の職業について教育する。一般の大学と同様に語学など教養科目も教えるが、卒業に必要な単位の多くを企業などと連携した現場での実習で取得し、専任教員の4割以上を実務経験者とすることが求められている。
高知リハビリテーション専門職大学は高知県の高齢化率が全国で2番目に高い点を考慮し、卒業後も地域に貢献できる人材を育てる方針。国際ファッション専門職大学は世界のファッション産業と連携し、国際的に活躍できるファッションリーダーの育成を目標としている。ヤマザキ動物看護専門職短大は動物の一生を通じ、飼い主を含めてケアできる動物看護士や動物ケアに精通してペット業界で活躍できる人材を育てる考え。