2025年3月25日、畿央大学は、明日香村役場において「協働で地域の問題解決を図り、持続的に発展できる村づくりを実現するための事業連携協力協定」を取り交わす調印式を行った。
調印式には明日香村から森川村長、熊丸副村長、辻本顧問、藤浦課長補佐、畿央大学から冬木正彦学長、東実千代人間環境デザイン学科 教授、教育推進部 東課長、辻本の計8名が出席した。協定の趣旨について説明した後、森川町長、冬木学長が協定書に署名した。
これまで畿央大学人間環境デザイン学科では、「フィールドワーク演習」や「プロジェクトゼミ」において、明日香村の岡地区や八釣地区を主な対象地域として、伝統的な木造家屋の構造や空間構成を学ぶ機会を設けてきた。また、伝統的な住まいのしつらえを現代的な暮らしに活かす方法や、空き家を地域づくりにどう活かすかといった実践的な課題にも取り組んでいる。
2024年には台湾の国立高雄大学および国立成功大学から多くの学生と教員を迎えて「明日香村国際ワークショップ2024」を開催。このワークショップを通じて、学生たちは国際的な視点から明日香村の伝統建築や文化に触れ、地域と共に新たな価値を創造する機会を得ることができた。
今後、畿央大学と明日香村は本件を機に連携をさらに強化し、教育・研究活動を通じた地域貢献をより一層推進させ、また、学生の学びの場が広がると同時に、明日香村の地域資源を活かした持続可能なまちづくりに取り組んでいく。