2025年8月20日(水)、麻布大学は文部科学省の知識集約型社会を支える人材育成事業に採択された「麻布大学出る杭プログラム」を総括するシンポジウムを開く。

 「麻布大学出る杭プログラム」は動物共生科学のジェネラリスト育成が目的で、文科省の2020年度大学教育再生戦略推進費「知識集約型社会を支える人材育成事業」の「出る杭を引き出す教育プログラム」に国内で唯一採択された。

 動物共生科学を主軸に動物や食品、環境の各分野で研究プロジェクトを立ち上げ、参加した学生が自発的にチャレンジするなど成長がめざましいとして、2022年度の中間評価では最高評価となる「S」を獲得した。さらに高校生で大学の授業を、大学生で大学院の授業科目をそれぞれ、早期履習できる制度を設けて高校・大学・大学院をつなぐ”シームレスな学び”を実現し、学生一人ひとりの個性と挑戦を全力で支える革新的な取り組みとして、学内外から高く評価されている。
 
 今回のシンポジウムでは、2024年度までの5年間にわたる文科省の助成期間を終えた今、その成果と今後への展望を広く社会と共有する。麻布大学が誇る教学IRの活用や、教育の質保証に向けた先進的な取り組みを学生・教職員が紹介する。

 当日は村上賢氏(麻布大学学長)のあいさつに続いて村上雅人氏(大学共同利用機関法人情報・システム研究機構・監事)が「夢をつなぐ大学教育」と題して基調講演。菊水健史氏(麻布大学副学長)、獣医学科の学生らが出る杭プログラムの成果を報告する。また、菊水健史氏、村上雅人氏、佐藤透氏(桐蔭横浜大学特任教授)、戸張靖子氏(麻布大学獣医学部准教授)、加瀬ちひろ氏(麻布大学獣医学部講師)が学生も交えてパネルディスカッションする。

<麻布大学出る杭プログラム 開催概要>
日時:2025年8月20日(水)13時30分~16時30分
会場:麻布大学 8号館7階百周年記念ホール
   神奈川県相模原市中央区淵野辺1-17-71(JR横浜線 矢部駅 徒歩4分)
対象:大学、高校関係者ほか、誰でも参加可能
費用:無料
申込:8月5日(火)までに申込みフォームから申込
内容:基調講演「夢をつなぐ大学教育」村上 雅人氏(大学共同利用機関法人情報・システム研究機構・監事)
   「麻布出る杭プログラム」成果報告
   パネルディスカッション(大学教員×学生×高校教員)

参考:【麻布大学】文部科学省「知識集約型社会を支える人材育成事業」麻布大学出る杭プログラム総括シンポジウム開催

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麻布大学のルーツは、明治23年(1890年)、與倉東隆によって東京の麻布(現 港区南麻布)に開設された「東京獣医講習所」にさかのぼります。1950年に麻布獣医科大学として開学、1980年に麻布大学に改称。麻布大学では建学の精神「学理の討究と誠実なる実践」のもと[…]

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