京都文教大学(京都府宇治市)は、2025年7月21日(月・祝)に、通信制高校生と保護者を対象とした「進学準備説明会」を初開催した。
通信制高校出身者が増加傾向にある中、京都文教大学では通信制高校に通う生徒とその保護者に向けて、進路選択のサポートができないかと考え、「無理なく自分のペースで」をコンセプトとした。
説明会では、大学の教職員が、通信制高校生と保護者が知っておくべき大学入試(種類やスケジュール)、大学の学習スタイル、大学生活などの重要なポイントを紹介したほか、希望者を対象に、通信制高校出身の京都文教大学の学生から進路選択や現在の話を直接聞く「先輩学生とのグループ交流会」、「臨床心理学部の授業(臨床心理学概論)見学」、「保護者向けの講話とQ&A」のオプションプログラムも行われた。
京都文教大学では2025年度から、対面授業をアーカイブ化して授業を欠席しても内容を確認できる仕組み(UDL:ユニバーサル・デザイン・ラーニング)を本格実施している。臨床心理学科の授業見学では、教室以外の場所で受講できるハイフレックス授業の体験や、2025年春学期の「臨床心理学概論」のオンデマンド動画の視聴も行った。
参加者からは「子どもとの関わり方を聞けてよかった」「ここでしか聞けない話を聞くことができた」などの声が聞かれ、通信制高校に通う生徒やその保護者にとって、進路を考える際の参考になったようだ。
京都文教大学は1996年に開学。「ともいき」の精神を掲げて地域に根づいた教育と研究を行っており、ヒューマンケアという視点から人間個人の苦悩と向かい合う「臨床心理学部」、ソーシャルマネジメントという観点から社会の諸問題と対峙する「総合社会学部」、小学校教員・保育者の養成をめざす「こども教育学部」の3学部を設置している。