立命館大学は大阪府茨木市岩倉町の大阪いばらきキャンパスで、今春スタートしたグローバル教養学部の開設式典を開いた。グローバル教養学部はオーストラリア国立大学を修了し、その学位を取得できるデュアル・ディグリーが可能で、立命館大学はこれまでにない世界水準の学びを展開するとしている。
立命館大学によると、開設式典では仲谷善雄立命館大学学長、トニー・アースキンオーストラリア国立大学副学群長のあいさつに続き、デイビッド・アラン・ローソン在大阪オーストラリア総領事が「日豪の両大学が協力して高いレベルの教育や研究を進めてほしい」と祝辞を述べた。
続いて、新入生代表の清水誉さんが「グローバル教養学部での学びを通じ、世界でさまざまな問題の解決法を導きだせる柔軟性を身に着けたい」と決意を語った。
グローバル教養学部は今春、1期生を迎えてスタートしたが、秋入学の学生を加えて約100人の学部になる。学生は立命館大学とオーストラリア国立大学の両方を修了し、学位を取得することができる。オーストラリア国立大学は世界の大学ランキングで常にトップクラスに位置しており、キャンパス内には国際寮の機能を持つ分林記念国際交流館(仮称)が建設されている。
仲谷学長は「グローバル教養学部の開設は日本の高等教育をこれまでと違う次元に引き上げるターニングポイントになる。画期的な学部で新たな価値を生み出す人材を育てたい」とのコメントを発表した。