就職支援に定評のある金沢星稜大学では、2019年3月26~30日に洋上就職合宿クルーズ「ほし☆たび」、4月1日には大学初の大学4年生の男子学生を対象とした就職対策講座「MOONSHOT for MEN」を開催した。
10年目を迎える大学独自の就職支援プログラム「ほし☆たび」は、大学1・2年次と短大1年次を対象に、「論理的思考力を身につける」「プレゼンテーション力を高める」「4年生のすごさを知る」の3つをテーマにしたフェリー旅。近年は上海、ウラジオストクなど海外で行っていたが、今春は男子学生を対象に鹿児島を目指す国内版を実施することとなった。
今回、学生たちに与えられた「ほし☆たび」のミッションは、「ジブンのことを、もっと知ろう」「人生を、もっとぐっと考えよう」「残りの学生生活をどう過ごすか、プランニングしよう」の3つ。学生たちは、鹿児島の地で、明治維新の立役者西郷隆盛の偉業に思いを馳せ、また、世界遺産の島「屋久島」で縄文杉を目指す往復22Km、約9.5時間のトレッキングに挑戦しながら、自分なりにミッションの答えを導き出した。
参加した学生たちからは、『私はこれまで自分の意見は変えずに貫き通してきました。研修中に様々なシチュエーションに関してディスカッションをしたのですが、先輩方や経済学部の人たちの意見を聞いて、吸収し、新しく自分の考えをまとめるということを自然としている自分に、成長を感じました。(人間科学部2年生)』、『旅の後、残りの大学生活は公務員試験の勉強に充てようと思いました。屋久島の人々に見た地元愛のように、私は、地元石川の珠洲が好きです。地元で仕事がしたいので、どんな職種にも就けるように勉学に力を入れ、誰からも親しまれるようコミュニケーション力を高めていこうと決めました。(経済学部3年生)』などの感想が寄せられた。
初の開催となった4年生の男子学生を対象とした就職対策講座「MOONSHOT for MEN」は、身だしなみから、美しい立ち振る舞い、面接での受け答え等をトレーニングする女子学生対象の「MOONSHOT講座」の男子学生版。就職活動に意欲的な男子学生35名が参加。講座では、株式会社マンダムから講師を迎え、肌のケアを含めた身だしなみについて学ぶ「第0印象攻略の男子就活生応援セミナー」と株式会社文化放送キャリアパートナーズ、株式会社マイナビから講師を迎え、実践に近い面接対策が行われた。
参加した学生たちからは、『写真が人の印象を大きく左右することを知り、スキンケアの重要性を痛感しました。』『面接練習で、“内容をシンプルに”と約90秒の目安を学びました。話すことが多すぎると“長い”と感じられ、内容も入ってこないのでいかにしてまとめるかが課題です。』などの感想が聞かれ、就職活動に役立つ学びがあったようだ。