東洋大学ダイバーシティ研究グループは、企業や団体における女性の活躍を客観的に評価する指標として、2017年に「女性活躍インデックス」を開発。今回、その「女性活躍インデックス」をもとに、厚生労働省「女性の活躍推進企業データベース」の登録1,215法人を対象にした2019年度の「女性活躍インデックス 法人ランキング」を発表した。
女性の活躍は日本の将来に向けた喫緊の課題であり、政府をはじめ各界を挙げてその取り組みを積極的に進めている。しかし、実際はどの程度推進されているのか、なかなか可視化することが難しい状況。そこで、東洋大学では、女性の活躍を客観的に業種別・企業別そして時系列により評価する指標「女性活躍インデックス」を2017年に開発。企業別の推進度の可視化はもちろん、経年変化や経営改革への評価、法人別ランキングや産業別・地域別の傾向の検討に役立てている。
今回は、厚生労働省「女性の活躍推進企業データベース」に登録している企業規模1001人以上かつ女性労働者割合が80%以下の1,215法人を対象に、「女性活躍インデックス」で順位付けした。その結果、上位10社は以下のようになった。
1位オムロンエキスパートリンク株式会社
2位銀座アスター食品株式会社
3位株式会社ローソン
4位イオンビッグ株式会社
5位株式会社パソナテック
6位日本イーライリリー株式会社
7位東京ガス株式会社
8位協和警備保障株式会社
9位独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構
10位日本郵船株式会社
また、2017年からの3年通期で発表している「女性活躍インデックス 法人ランキング」は、毎年トップ3に入った株式会社ローソンが第1位。育児休業取得率の高さが評価さや女性役員の比率が評価されている。2位はイオンビッグ株式会社、3位は株式会社パソナテックだった。
2019年9月3日に東洋大学白山キャンパスにて記者発表/優秀企業表彰を開催。来賓として片山さつき男女共同参画・女性活躍担当大臣が挨拶したほか、株式会社ローソン人事本部部長、株式会社パソナテック執行役員兼エンゲージメント部部長より女性活躍に関する取り組みの紹介が行われた。