大阪大学大学院経済学研究科とJR西日本グループは、JR大阪駅で、2019年7月30日~8月5日の期間、より利用しやすい駅の実現を目指した実証実験「大阪環状線総選挙」を実施。駅構内での混雑や問題が発生しやすいエスカレーターの利用者を減らし、階段の利用者を増やすことが目的。実験期間中、通常時に比べ、階段の利用者は1日あたり1,342人増加した。

 実証実験を行ったのは、大阪大学大学院経済学研究科の「シカケラボ(仕掛学ゼミ)」。仕掛学とは、人の行動を変える「仕掛け」を対象にした学問で、“ついやってみたくなる” 仕掛けにより、問題解決につながる仕組みを見つけ、新たな「仕掛け」を開発する研究分野。大阪大学大学院経済学研究科松村真宏教授が提唱している。

 今回シカケラボは「大阪環状線総選挙」と称し、JR大阪駅御堂筋口から大阪環状線ホーム下階段(上り用階段)に、『あなたの好きな大阪環状線のアフター5の行き先は「福島派」or「天満派」?』という二択問題を大きく表示し、階段を上ることで投票できるようにした。

 実証実験の結果、「大阪環状線総選挙」の期間中は、階段利用者が通常時と比べ1日あたり1,342人増加したことが推計できた。また、総選挙の結果は、「福島派」50,731票(人)、「天満派」85,759票(人)だった。

 今回の実験によって、仕掛けの有効性とともに時間・曜日・気温等により階段・エスカレーターの利用状況に違いがあることや、条件によって階段の左右の通行量の違いも明らかになった。今後、これらのことを明らかにし、新たな「仕掛け」開発や、駅の施設整備・案内表示改善に役立てていくという。

出典:【大阪大学】「仕掛け」が、駅の人の流れを変えた!!JR西日本グループと大阪大学が、JR大阪駅での実証実験結果を発表!

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大学ジャーナルオンライン編集部

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