東北大学は10~15年後に世界の潮流となりうる挑戦的な研究を独自の財源で支援する新事業「新領域創成のための挑戦研究デュオ」を創設した。文系、理系の枠を超えた分野横断的な研究で、海外研究機関の研究者を協力者とすることが必須で、国内の大学では先進的な取り組みとしている。
東北大学によると、対象となる事業は10~15年後に世界の潮流となりうる挑戦的な研究や、新たな研究領域の創設につながる萌芽的なアイデアを生むための研究。既に学内から公募を始めており、12月に10件程度を採択して大学独自の財源を活用して研究を支援する。
グローバル化の進展と科学技術の加速的な発展に伴い、現代社会がかつてないペースで大きな変化に直面しているのを受け、既成概念にとらわれない新たな価値の創造、新たな研究領域の創成を果たすのが狙い。
研究体制は異なる部局の研究者2~3人でグループを編成したうえ、海外研究機関の協力者を置く。研究機関は5年。採択されれば1プロジェクト当たり年間500~1,000万円(本年度は250~500万円)を支給する。
変革期を迎えた中、世界の学術界ではEUのホライズン2020、ホライズンヨーロッパなど国際的で大規模な共同プロジェクトが動き始めており、東北大学は新たな研究領域の開拓に向け、動きだす必要があると判断した。
参考:【東北大学】世界を先導する研究フロンティア開拓のためのプロジェクト「新領域創成のための挑戦研究デュオ」を創設 ~ Frontier Research in Duo(FRiD) ~