株式会社ディスコは、2020年3月卒業予定の大学4年生を対象に、10月1日時点での就職活動に関する調査を行った。調査期間は2019年10月1日~9日で、回答者は2020年3月卒業予定の大学4年生(理系は大学院修士課程2年生含む)1,127人。

 10月1日現在の内定状況について、内定率は8月調査時から2.3ポイント伸びて90.5%となった。全体の88.2%が就職活動を終えており、前年同期よりやや増加している。

 就職活動の費用は平均136,867円。前年調査より約千円増加するも、最安だった前年に次ぐ低い金額となった。しかし、最も多くを占める「交通費」は売り手市場への変化やWEB面接などのIT化、企業からの交通費支給(79.0%)等により減少傾向にあるが、地方の学生にとって負担は重く、「北海道」は12万円を超え、「東北」「中国・四国」は9万円台に上る。そのため全体費用でみても「北海道」は233,525円、「東北」「中国・四国」「九州・沖縄」は17万円台となっている。全体の金額が低いのは「関東」で113,868円だった。学生からは「地方学生が大手狙いで就活する場合、想像以上にお金がかかるんだと思いました。お金が足りず、親を頼りっぱなしです。金銭面はとても苦しかったです」 (九州・男子/総額 275,000 円)、「交通費はもちろんですが、SPI の問題集なども一冊が高かったです。また、スーツ以外にもオフィスカジュアルに合わせるためにジャケットやシャツも購入しました」(関東・男子/総額 100,000 円)といった声が寄せられた。

 費用負担については41.9%が「全額自分で工面した」、「親に出してもらった(返済しない)」48.3%、「親に借りた」9.8%となっている。親の負担額は平均82,059円。

参考:【株式会社ディスコ】2020年卒 10月1日時点の就職活動調査(PDF)

大学ジャーナルオンライン編集部

大学ジャーナルオンライン編集部です。
大学や教育に対する知見・関心の高い編集スタッフにより記事執筆しています。