ソーシャルメディア・ソーシャルアプリに関する事業を行う株式会社ガイアックスは、日本経済団体連合会の会員企業ではなく、また「就活ルール」が就活市場を歪めていると判断し、これまで就活ルールによらない独自の新卒採用活動をおこなってきた。2019年10月政府が今後も従来通り採用面接の開始を大学4年の6月とする方針を決め、経済団体・業界団体に要請したことを受け、ガイアックスでは、新卒採用活動のデータ公開を継続することを発表した。

 日本経済団体連合会は、2018年10月9日、「採用選考に関する指針」いわゆる「就活ルール(説明会は3年生の3月、面接は4年生の6月、内定は10月に解禁)」を2021年春に入社する学生から廃止すると発表。また、2019年10月30日、経済同友会の桜田代表幹事は記者会見で就活ルールについて「なくなっていくべきである」と述べ、将来的に撤廃すべきだと認識を示した。しかし、政府は現状維持を求める企業が多いことに配慮し、2021年および2022年春に入社する学生の就活ルールについて、従来通りとする方針を決めた。

 株式会社ガイアックスは、これまで就活ルールの形骸化を問題視してきた。ルールに従えば面接解禁は6月からだが、2020卒の学生の就活では、2019年5月1日時点で就職内定率は51.4%、6月1日時点で70.3%と、6月からの選考・面接の解禁は、ほぼ形骸化している。その結果、「採用面接は6月開始」と就活ルールを信じる正直な就活生が損をするという不誠実な状態となっている。さらに、就活ルールだけではなく、特定大学の出身者以外の者を採用選考から外す、いわゆる「学歴フィルター」の問題も指摘。多数のエントリーシートから選考する際、学歴フィルターを用いて大学群ごとの説明会参加人数を制限する企業が一部存在する一方で、学歴フィルターの存在を明らかにしている企業はないという。

 これらの現状を受け、ガイアックスでは、就活ルールや学歴フィルタリングの有無などの不誠実な対応で就活生に不信感を与えないよう、また、時期のルールよりも情報公開のルールが重要と考え、月別に新卒採用の各種選考データの公開をおこなっている。例えば、「ポテンシャル採用 2019年9月度公開データ」では、職群ごとの採用予定人数と、エントリーシート応募数と大学の内訳、人事面接の件数と合格者、内定承諾人数と今後の採用予定について明記している。

 就活ルールを守らないガイアックス独自の採用活動が、実際にどのように進められ、またどのような結果に結びついたのか、各社・各大学・各学生が参考にできるよう、2019年卒の採用、2020年卒採用に続き、同社の採用活動データを今後も公開していくという。

参考:【株式会社ガイアックス】就活ルールを「守らない」ガイアックス、 政府の就活ルール維持を受け、2022採用も情報公開を継続 〜必要なのは「時期のルール」ではなく「情報公開のルール」〜

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大学ジャーナルオンライン編集部

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