産業界を牽引し、イノベーション創出に貢献する高度研究人材の育成に特化した大阪府立大学と大阪市立大学の「システム発想型物質科学リーダー養成学位プログラム」がスタートして7年。これまでに1期生、2期生を合わせて19人の博士人材を養成、うち16人が産業界で活躍している。

 大阪府立大学によると、同プログラムはシステム思考をベースにことつくり発想で産業界を牽引するための事業で、文部科学省の採択を受けて2013年度にスタートした。前期2年、後期3年の博士課程5年一貫プログラムとして全員が3カ月以上の異分野研究と海外の大学や企業での研究活動を経験、2017年度に7人、2018年度に12人の修了生が出ている。

 修了生の留学先は米国のスタンフォード大学、ミシガン大学、カリフォルニア大学バークレー校、シンガポールのシンガポール国立大学など。就職先は宇宙航空研究開発機構、三菱電機、デンソー、ローム、パナソニック、カネカなど。2020年春に3期生が修了する。

 プログラム担当教員の石原一大阪府立大学大学院工学研究科教授は「博士課程の修了生たちは研究をやり遂げて大きく成長し、さまざまな分野の企業で活躍している。教員と学生、企業が意識変革を続け、俯瞰的な視野を持って活躍できる人材を送り出したい」とのコメントを発表した。

参考:【大阪府立大学】システム発想で産業界を牽引する博士人材を育成―大阪府立大学と大阪市立大学が共同で運営する博士人材育成プログラムが7年目―

大学ジャーナルオンライン編集部

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