山口大学と北海道大学、帯広畜産大学、鹿児島大学で進める共同獣医学部が、欧州獣医学教育機関協会から欧州獣医学教育国際認証を取得した。アジアで認証を受けたのはこれが初めて。山口大学の岡正朗学長ら4大学のトップが文部科学省で記者会見して明らかにした。
山口大学などによると、欧州獣医学教育国際認証はオーストリアのウイーンに本部を置く欧州獣医学教育機関協会が認証する国際的な評価基準で、12月11日に開かれた同協会の欧州獣医学教育委員会で活動内容が審査され、認証が決まった。
4大学はこれまで、文科省の国立大学改革強化推進補助事業の「国立獣医系4大学群による欧米基準の獣医学教育実施に向けた連携体制の構築」を2012年度から6年間進めるとともに、事業終了後も連携を継続して国際的なリーダーとなる獣医師の養成、日本の獣医学教育の向上に努めてきたことが高く評価された。
記者会見では、岡学長らがこれまでの連携内容や実績などを詳しく説明、山口大学の最も重要な取り組みの1つとして独自の支援も進めてきたことなどを明らかにした。
4大学は今後もこれまでの取り組みをベースにして獣医学教育の充実に力を入れるのに加え、欧米主導で進む獣医学教育の国際化の中、アジアの獣医学発展や獣医師養成への貢献を進める。
参考:【山口大学】アジア初!共同獣医学部が「欧州獣医学教育国際認証」を取得しました
【帯広畜産大学】欧州獣医学教育国際認証を取得