2016年度から実施する東京大学の推薦入試で、全10学部計100人程度の募集に対し、出願者が173人しかなく、経済学部と薬学部で定員割れを起こしました。来年1月の大学入試センター試験で好成績を要求するほか、科学コンテストなどで飛び抜けた実績を求めるなど、募集条件があまりにも厳しく、ひと握りのスーパー高校生しか出願できなかったためとみられています。
東大によると、11月6日まで出願を受け付け、法学部(募集人員10人程度)に24人、経済学部(10人程度)に7人、文学部(10人程度)に10人、教育学部(5人程度)に9人、教養学部(5人程度)に17人、工学部(30人程度)に47人、理学部(10人程度)に32人、農学部(10人程度)に12人、薬学部(5人程度)に4人、医学部医学科(3人程度)に9人、医学部健康総合科学科(2人程度)に2人が出願しました。
出願には高校の推薦が必要で、各校男女1人ずつの枠が設けられました。センター試験でおおむね8割以上の正解を要求、スーパー高校生ともいえる飛び抜けた実績も求めています。センター試験終了後の来年2月10日に合格発表します。
一般入試の合格者は科類を選んで入学し、2年次に学部を選んでいます。しかし、推薦入試の合格者は出願するときから学部を決めることになっています。はっきりとした目的意識を持つ超高校級の学生を受け入れたいという、東大側の意思の表れと受け止められています。