岡山大学は国連貿易開発会議とSDGs(持続可能な開発目標)達成に向け、科学技術イノベーションを実現する人材育成で包括連携協定を結んだ。大学と国連貿易開発会議が包括連携協定を結ぶのは世界で初めてという。

 岡山大学によると、締結式はスイス・ジュネーブの国連事務所であり、岡山大学の槇野博史学長と横井篤文副学長、国連貿易開発会議のシャミカ・シリマンテクノロジー・ロジスティック部局長、アンヘル・ゴンザレス・サンスサイエンス・テクノロジー・ICT部長らが出席。槇野学長とシリマン部局長が協定書に署名した。

 岡山大学は国連貿易開発会議が推進を目指す科学技術イノベーション人材の育成で、途上国の若手女性研究者と共同研究や研修をする短期プログラム、途上国の若手研究者が博士課程で学ぶ長期プログラムの2つを開講する。

 槇野学長は帰国後、岡山市北区の岡山大学津島キャンパスで記者会見を開き、「今回の包括連携協定はSDGs達成に向けた取り組みとして世界の大学のロールモデルになると評価してもらった。全学でSDGsの達成に取り組んでいきたい」と述べた。

 国連貿易開発会議は1964年の設立。ジュネーブに本部を置き、貿易や開発、金融、投資、技術といった持続可能な開発に関係する国連の中心的機関として活動している。グローバル化で課題に直面した途上国を支援し、対等な立場で世界経済に統合することが主な目的。

参考:【岡山大学】岡山大学とUNCTADが、STI for SDGsの人材育成と推進に向けた包括連携協定(MoU)を締結 大学とUNCTADとのMoU締結は世界初

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