中部大学 応用生物学部 環境生物科学科の長谷川浩一准教授らは、日本学術振興会 ヤンス・モルフェ外国人特別研究員(現キューバ生物生態・分類学研究所研究員)らと共同で、新種の線虫を発見した。

 長谷川准教授らが発見した線虫は、中部大学春日井キャンパス(愛知県春日井市松本町)の裏山で捕獲したオオゴキブリに寄生していたことから、アオルロイデス属「チュウブダイガク」と名付け、国際認定された。

 「チュウブダイガク」は大部分の動物の腸内に寄生するオキシウリダというグループの寄生虫で、病原性はない。「チュウブダイガク」やその仲間は、主にブラットデア目昆虫(通称ゴキブリ)に寄生し、宿主の免疫機構や健康バランスを整える良好な共生パートナーであることが分かっている。

 ゴキブリの先祖は3億5千万年前に陸上に進出し、古生代石炭紀の主な陸上生物として繁栄したとみられている。「チュウブダイガク」の祖先はその時期にゴキブリの腸内に侵入し、良好な共生関係が確立された。現在提唱されている「寄生虫進化仮説」では、ゴキブリからこうした共生関係が動物全体に広がったとされる。

論文情報:【Zootaxa】A new species of Aoruroides Travassos & Kloss, 1958 (Nematoda: xyuridomorpha: Thelastomatidae) parasite of the wood-burrowing cockroach Panesthia angustipennis spadica (Shiraki, 1906) (Blattodea: Blaberidae: Panesthiinae) from Japan with comments on the validity of the genus Aoruroides

この記事が気に入ったらおねがいします。

中部大学
中部大学

実社会で通用する真の実力を養う7学部26学科がワンキャンパスに集まる総合大学

約1万人がワンキャンパスで学びます。好奇心に応える施設設備、社会から研究依頼が舞い込む研究室、各分野で評価の高い教授陣が、あなたの創造力を刺激。「やりたいことができる、なりたい人になれる」大学です。[…]

大学ジャーナルオンライン編集部

大学ジャーナルオンライン編集部

大学ジャーナルオンライン編集部です。
大学や教育に対する知見・関心の高い編集スタッフにより記事執筆しています。