2020年2月27日、株式会社ガイアックスは、インターネットを利用して就活生が複数企業の就活説明会・座談会にどこからでも参加できるライブ型就活イベント「オンライン就活」の提供を開始した。

 新型コロナウイルス感染拡大に伴い、様々なイベントが中止となったことでオンラインでのアプローチに注目が集まっている。特に就職活動においては、早期化による通年採用への流れという点でも「オンライン就活」は有効だ。

 「オンライン就活」は、地方や海外に在住する就活生と都内近郊に在住する就活生の実質的な距離・時間・お金・情報などの問題による就活格差を解消する。また、従来の録画を利用した一方向からの企業説明ではなく座談会にも参加できるため、リアルタイムで双方向のコミュニケーションがとれ、その後の就職活動の選択肢を広げることができる。

 企業側はオリンピック開催や天候不順・事故による交通機関の乱れ、インフルエンザ、新型肺炎等でのイベント活動の自粛など、年間を通じて様々なリスクが想定されるなか、「開催場所に来てもらう」必要がなく、安定して参加率の高い説明会を開催することができる。

 「オンライン就活」での1回のイベントは、企業3社×就活生15名の少人数制。最初に企業がプレゼンテーションを行い、次に就活生15名が3グループに分かれ、20分ずつ各企業ごとの座談会に参加する。すべての参加企業の現場担当者とその場で対話することができる。学生はLINEの友達追加から登録し、初回のみ事前登録をしてからイベントに参加する。

 イベントは企業名ではなくテーマごとに開催される。『事業立ち上げに挑戦したい!起業家志向の学生のための企業フェア』『海外志向の学生のためのグローバル展開企業フェア』『次世代を創る急成長中のベンチャー企業フェア』など、企業名ではなく学生自身の興味関心によって選ぶことができる。

 「オンライン就活」は2019年10月から40社以上の企業と800名の就活生にテスト運用を行い、アメリカに留学中の学生が東京のメーカー企業に内定が決まるなど良い結果が出ている。今後は2020年末までに300社の導入、1万人の就活生に利用されることを目指す。

参考:【Gaiax blog】複数企業の就職説明会・座談会にどこからでも参加できる、 ライブ型就活イベント「オンライン就活」 本日2月27日(木)より提供開始 ~遠距離就活生が感じる、お金・時間の“就職格差”を解消~

大学ジャーナルオンライン編集部

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