中京大学経営学部津村将章ゼミの3年生は、健康用品などを扱う通販会社の株式会社ドリームと産学連携活動を実施。2020年2月6日に発表会を行った。
学生たちは4グループに分かれ、歯ぎしり防止用マウスピース「歯ぎしりピタリ ストロング」、ペット用防災ブック「いっしょに逃げてもいいのかな」、尿漏れ防止用健康器具「骨盤底筋エクササイズクッション キュットブル」、ネイル用コンシーラー「カモフラネイル」についてマーケティングの観点で分析、提案、施策の実施を行った。
「歯ぎしりピタリ ストロング」の売上増加に取り組んだグループは、パッケージの変更を提案した。学生らが多くの画像からパッケージを選別、合成し、実際に歯ぎしりに悩んでいる人に調査した結果、既存パッケージからの置き換えについて、テストマーケティングを行うことになった。
「いっしょに逃げてもいいのかな」を担当したグループは、既存のアンケート結果をもとにポスターを制作。ターゲットを女性に絞り、様々な女性向け広告を分析して作成したポスターを「ペット博」というイベントに持参し会場でアンケートをとった。既存ポスターと比較して手ごたえのある結果が得られたため、実際の使用が検討されている。
「骨盤底筋エクササイズクッション キュットブル」のグループは、新たな販路を広げるきっかけを提供するため、デイサービスの施設を会場にプロモーションイベントを企画した。マーケティング分野以外の分野の論文も複数集めて読み込むことでアイデアを広げ、グループなりの方法を生み出した。実施したイベントには多くの参加者が集まり、高価格帯の商品も売り上げるなど成功させた。
売上を伸ばすプロモーションを考案した「カモフラネイル」のグループは、独自に3種類の「メタファー表現」という修辞技法を利用した広告を作成し、モニターアンケートを実施。統計学を用いて調査結果を分析し、メタファーが人の購買意欲に対して影響を及ぼすメカニズムを発見することができた。
参加した学生からは「理論に基づいたアイデアを出す、大学生らしい産学連携活動ができた」「自分たちで一からマーケティングを行い、良い結果を得られたことはとても貴重な経験となった」といった声が寄せられた。