麗澤大学都市・不動産科学研究センターと東京大学空間情報科学研究センターは、社会を変革しうるプロダクトを創り出す「不動産テック学生コンテスト2020」を開催する。協賛はハウスコム株式会社。
産業界では、現在、AIの性能が大きく上昇するなか、フィンテック(金融×テクノロジー)、医療テック(医療×テクノロジー)など様々な分野で新しいテクノロジーが変革をもたらしている。とりわけ欧米を中心に注目が集まっている分野が、不動産×テクノロジー「不動産テック」だ。
「不動産テック学生コンテスト2020」では、実用性の高いテクノロジーの開発を通じた不動産業の進化の可能性と、それを通じて「社会がどれだけ幸福になれるのか」という視点を重視。一人でも多くの参加者がAIエンジニアへとステップアップするきっかけを掴み、自らの手で「本当に社会を変革しうるプロダクト」をつくりだせるAIエンジニアを育成する目的で開催される。なお、今回使用するのは住宅市場で実際に流通しているビッグデータで、日本では大学研究者でもなかなか利用機会のない貴重なデータだ。
コンテストの参加者は、まず、不動産取引価格に関するオープンデータを利用して予測アルゴリズムの開発をトレーニングし、第1回の選抜課題に取り組む。それをクリアしたのち、講義・学習ワークショップを受講し、チャレンジ課題に挑む。チャレンジ課題は審査のうえ、表彰される。勝者には、東京大学不動産情報科学研究部門・麗澤大学都市不動産科学研究センターがサポートし、社会実装実験に参加する機会が提供される。
対象は高校生・高専生・大学生・大学院生。定員は最大200名(先着順、無料)。各段階(入門者向け・初心者向け・中級者向け)において学習プログラムを用意するため、プログラミング初心者や、これまでデータサイエンスとアプリ開発のどちらか一方しか体験したことがない学生でも応募できる。