香川大学とあいおいニッセイ同和損害保険、産業用ドローンのかもめやは2020年7月28日から3日間、香川県三豊市詫間町の須田港と4.5キロ沖の瀬戸内海に浮かぶ離島の粟島間でドローンを使った処方薬などの配送実験をする。香川大学は特例措置として解禁されている遠隔服薬指導に加え、医薬品の配送モデルを本格的に構築して離島向けの遠隔診療を充実させたい考え。

 香川大学によると、粟島にある国民健康保険診療所と四国本島の総合病院をオンラインで結んで遠隔診療したあと、医師の処方薬などをドローンで配送する。さらに、災害時支援物資の配送モデル構築も目指し、食料品の配送を実験する。

 かもめやは新たに開発した無人移動体運用包括支援システムを現地で運用し、高品質のドローン遠隔管制システムを実験エリアで展開する。あいおいニッセイ同和損保は実証実験のリスク対応などを進め、地域課題解決への貢献を目指す。

 粟島は須田港から高速艇で15分の位置にある面積3.7平方キロ、周囲16キロの離島で、217人が暮らしている。国民健康保険診療所で週2回診療があるが、新型コロナウイルスの感染拡大による政府の緊急事態宣言後は離島への渡航自粛の影響を受け、十分な医療サービスを受けられない事態が続いていた。

 大規模災害時には旅客船の運航が休止され、物流がストップするため、島民の暮らしに欠かせない医薬品や食料品の確保が必要となる課題も残っている。

参考:【香川大学】遠隔診療・無人ドローン配送実現に向けた実証実験開始について~「安心して島に住み続ける」ための支援に向けて~(PDF)

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大学ジャーナルオンライン編集部

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