大阪府立大学と大阪市立大学が統合して2022年4月にスタートする予定の大阪公立大学の初代学長に辰巳砂(たつみさご)昌弘大阪府立大学学長(64)が選ばれた。運営法人の公立大学法人大阪が明らかにした。

 公立大学法人大阪によると、辰巳砂氏は大阪大学大学院工学研究科の博士前期課程を修了し、大阪府立大学工学部助手へ。その後、講師、助教授を経て1996年から工学部教授、2005年から大学院工学研究科教授を務めてきた。2019年からは大阪府立大学学長に就任、運営法人の公立大学法人大阪の副理事長も兼務している。専門は無機材料化学、ガラス科学で、日本化学会賞、文部科学大臣表彰科学技術賞などの受賞歴を持つ。

 大阪府立大学と大阪市立大学は2019年に運営法人を統合した。10月に新大学設置の申請を文部科学省に出す予定。6月に新大学学長予定者推薦会議を設置、学内外から推薦された候補者から面接と書類審査で辰巳砂氏を選んだ。

 大阪公立大学は大阪府立大学の4学域、大阪市立大学の8学部を1学域、11学部に再編する。学部入学定員は約2,900人で、全国の国公立大学で3番目に大きい規模となる。メインキャンパスは大阪城に近い大阪市城東区に新設し、1、2年生の教育などに充てる。

参考:【公立大学法人大阪】大阪公立大学(仮称)学長予定者決定のお知らせ

大学ジャーナルオンライン編集部

大学ジャーナルオンライン編集部です。
大学や教育に対する知見・関心の高い編集スタッフにより記事執筆しています。