九州大学基幹教育院は、教育・学習に関するデータの管理・分析を行い、教育・学習の改善に資する情報を提供することを目的に、2016年2月1日、“ラーニングアナリティクスセンター”を設置しました。これは、教育ビッグデータの蓄積と分析を行う日本の大学では初のセンター組織となります。
近年、学生の主体的な学びを促すため、教員の教育力の向上や教育方法の改善を目指してアクティブラーニングや反転学習など様々な学習活動が行われています。このような状況の中、九州大学では、2013年4月から学生が自分で購入したPCを大学の講義に
持ち込む、PC必携化 (BYOD: Bring Your Own Devices)を行い、2014年4月からは、全学1年生(約2,700名)を対象に、教育の根本となり、幹となる「ものの見方・考え方・学び方」を学ぶ基幹教育を開始しました。
ラーニングアナリティクスセンターは、この基幹教育においても重要な“学生たちが学びの過程を振り返る”ことでこれまでの行動の改善点を把握したり、教員がよりよい講義へと内容を改善していくため、学習活動のプロセスをデータとして記録・分析し、教育・学習に役立てていくことを目的に設置されました。
ラーニングアナリティクスセンターでは、研究推進部門、データ管理部門、企画・評価部門、システム運営サポート部門を置き、教育・学習の改善案を提案し、教育改革を推進していきます。なお、センターでの研究は、国立研究開発法人情報通信研究機構の「ソーシャル・ビッグデータ利活用・基盤技術の研究開発」委託研究として実施されています。