共立女子大学博物館は、2020年11月1日から、日本の贈答に関わる文化を服飾品や工芸品を中心に展示する「心を形にして―日本における贈答の美― 人の絆と贈答」を開催する。
企画展「心を形にして―日本における贈答の美―」は、前期(10月5~24日)に「婚礼と贈答」、後期(11月1~21日)に「人の絆と贈答」と2つのテーマを設けて開催する。日本における贈答儀礼を広義に捉え、贈られるものに見られる特徴や美しさ、その多様性を、贈答儀礼の背景にある日本人の思想とともに紹介。着物を中心とした服飾品および工芸品を通じて、日本文化の根幹を成している「自然との協調」や「人と人の強い絆」が贈答儀礼にどのように具体化されているか伝えるものとなっている。
ポスターおよびチラシは、家政学部建築・デザイン学科グラフィックデザイン研究室の田中裕子准教授監修のもと、共立女子大学の学生がインターンシップ契約を結んで制作した。
入館は予約制で、共立女子大学博物館の予約フォームから申し込む。日曜・祝日は休館となる。会期終了後は共催の国際交流基金により、海外巡回展「日本の贈り物」展として2021年から世界各地で展示される予定。
共立女子大学博物館は2016年10月、学園の創立130周年を記念して作られた「和と洋が出会う博物館」。長年にわたって共立女子学園が収集し、教育研究資料として学内で活用されてきた日本と西洋の服飾品やその他の工芸品、美術品が多数収蔵されており、着物を中心とする日本の服飾資料や工芸品、西洋の服飾資料や工芸品などを一般に公開している。また、学芸員資格の実習施設として2017年7月に博物館相当施設に認定され、毎年約40名の学生たちの博物館実習にも使われている。