大学入試センター試験に代わって2021年1月に初めて実施される大学入学共通テストの確定志願者数が53万5,244人となったことが、大学入試センターの集計で分かった。新型コロナウイルス感染拡大で学習が遅れた現役生が選べる第2日程に出願したのは、0.1%の789人だった。

 大学入試センターによると、出願総数の内訳は高校経由で出願した現役生が44万9,789人、個人で出願した浪人生らが8万5,455人。大学入試センターで受付処理が終了した53万1,907人のうち、1月16、17の両日に開かれる第1日程に53万1,118人、30、31の両日に開かれる第2日程に789人が出願している。

 第2日程は高校長が学習に遅れがあると認めたケースに限り、選択できる。第2日程に出願した受験生が体調不良などで受験できなかった場合、2月13、14日に予定される特例追試験を受けることができる。

 文科省が7月に実施した現役生の意向調査では、新型コロナの感染拡大で高校の休校が長引いたことを受け、約3万人が第2日程での受験を希望すると答えた。文科省はこれを受け、全国で10万人規模が受験できる場所を確保する方針を明らかにしていた。

参考:【大学入試センター】令和3年度大学入学共通テストの出願状況(出願期間終了後)(PDF)

大学ジャーナルオンライン編集部

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