東京工業大学の赤木泰文名誉教授が欧州パワーエレクトロニクス学会(EPE)の最高位賞に当たるガストン・マジェット・メダルを受賞した。赤木名誉教授は2018年、電気電子分野で世界最大の国際学会となるIEEEから最高位賞のメダル・イン・パワーエンジニアリングを受賞しており、EPE、IEEEの両方で最高栄誉のメダルを獲得したのは全国で初めて。

 東京工業大学によると、EPEはベルギーに本部を置く国際学会で、1983年に設立された。世界のパワーエレクトロニクス(電力電子工学)研究者の多くが会員となっている。ガストン・マジェット・メダルは欧州での電気自動車開発の先駆者であり、ベルギーのブリュッセル自由大学で教授を務めたガストン・マジェット前EPE会長の名前を冠している。

 赤木名誉教授は大容量電力変換システムとその産業・交通・電力への応用に関する長年の研究で高い評価を受けた。受賞は前鉄道総合技術研究所会長の正田英介東京大学名誉教授に続いて日本人2人目で、授賞式はオンラインで行われた。

 赤木名誉教授は「受賞決定の知らせを受け、驚くとともに大変うれしく思う。今後もライフワークとしてパワーエレクトロニクスの研究を続けたい」とのコメントを発表した。

参考:【東京工業大学】赤木泰文名誉教授がEPEの最高位賞「ガストン・マジェット・メダル」を受賞

大学ジャーナルオンライン編集部

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